BLOG からだの中のコラーゲンの役割
からだの中のコラーゲンの役割
2020.05.22
・からだのコラーゲンの主な役割
ひと昔前は、美容向け健康食品のCMや雑誌の特集から「コラーゲンは美容に効く成分」という認識の方が多かったのですが、比較的「からだの中でプルプル成分がお肌に良い」くらいの認識だったように思います。近年はテレビやネットからもさまざまな情報が発信され、からだのに必要な基本物質である、ということが知られるようになりました。からだの中にあるコラーゲンの主な役割をご紹介します。
からだにあるコラーゲンは、こんな役割を果たしています。
(1)体のありとあらゆる箇所に存在、細胞と細胞をつなげる細胞外基質
- イメージとしてはレンガを積み上げるときの「漆喰(しっくい)」でしょうか。
細胞と細胞をつなげて維持する事で、ひとはからだや臓器の形を維持できています。
からだは細胞が集まってできているけど、細胞と細胞がピッタリとくっついているわけではありません。細胞と細胞の間には「様々な機能」がある物質、細胞外マトリクスが埋めています。そのうちの主要な成分が「コラーゲン」です。
- 結合組織線維(コラーゲン線維、エラスチン線維)
- 基質(グリコサミノグリカン、プロテオグリカン)
- たんぱく質(非コラーゲンリンク)
ここで結合組織繊維のコラーゲンや、エラスチンが老化や減少でちゃんと機能していないと、基質の部分となるものや水分が保持できなくなったりします。
(2)皮膚や臓器、骨などをつくる基礎構造の役割
- その部位の基礎構造・役割によってさまざまなタイプのコラーゲンが存在します。
(次回のコラムで記載しますね。)
(3)細胞ヘ栄養・酸素を運び、老廃物・二酸化炭素を運び出す
- 多くの栄養は血管で全身に循環しますが、各細胞へは細胞外基質がその役割を果たします。
基本的にからだの全身には血管がはりめぐらされており、酸素や栄養が血管・血液を通して全身にめぐります。が、血管はすべての細胞に届いているわけではなく、細胞一つ一つへの栄養を運ぶ機能を細胞外基質(コラーゲン)は果たしています。
(4)水分やカルシウムなどを皮膚や骨の組織に保持・定着
- クッションの役割や、頑丈にする役割を果たしています。
クッションという意味では、膝軟骨の関節軟骨部や、椎間板などがよい例です。
※椎間板も図表を準備中です。
これだけ聞いても、とても大切な成分であると感じられるのではないでしょうか。