BLOG 私たちの考える「QOL」
私たちの考える「QOL」
2020.05.02
・きっかけは「QOL」というキーワード
私は「介護施設入所者さま向け・介護用おむつを提供する会社」で、システムエンジニアとして勤めておりました。この会社はスウェーデンのブランドで、お客様のほとんどがご施設(の入居者)さまだったのですが、国内メーカーさんと違う点がありました。
介護専門ストアやドラッグストアなどの店頭販売をしておらず、ご利用者さまの「QOL - Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)」を第一義に、ご施設の看護士・介護士の方へスウェーデン式の排尿ケアの指導と導入を行うという、当時としては他社にはない特色・独自性をもった、素晴らしい会社でした。
「QOL(生活の質)」は、自分らしい生活・人生の幸福度などを「尺度」としてとらえる概念です。
歳を重ねるにしたがって、からだのあちこちに少しずつ痛みがでてくるだけでも、日々の生活がつらくなったりします。 膝が痛くて運動をしなくなった、腰痛で庭仕事ができない、棚上のものが取れない、しゃがめない...友達と出かけられない...。活動範囲も自然と狭まり、たちまちその人の「QOL(生活の質)」が低下していくのです。
この「QOL(生活の質)」が、事業を開始するきっかけとなりました。
・私たちの「QOL」の基準
「がん患者」へ治療相談・紹介対応などをボランティアで行っている人間が身内にいるのですが、その活動をサポートするなかで「死を近くに感じた」患者さんの生活状況を知ることが多いのですが、告知後、相談にきた患者さんの多くは、病気そのものより「これから始まるであろう治療の恐怖(治療方法や経済的負担など)」や、「日常生活のQOL低下」で苦しんでいらっしゃいました。
「治療の恐怖」に関しては、治療等の正確な情報の提供と、病状に適切な治療方法を持つ病院・ドクターでの治療が始まると、患者さんの「恐怖」は格段に薄まります。 日進月歩で変化する最新の医療技術・医療研究、より良い治療をと取組む病院・医師を始め関係スタッフの方の繊細かつ的確な施術や治療、患者が安心して治療に取組めるようメンタルにまで至るケアの高さは、本当にすばらしいと思います。
そしてまた、患者さんの中で、「がん」などの大きな病気になったとしても、「痛み」さえなければ寿命まで病気とうまく付き合い、普通に元気に生活できるかたも数多くいらっしゃいました。
- 「痛みさえなければ」、いつもの日常生活が「いつものように」できるのに。
- いつものことが「心から楽しめる」のに。
こここそが私たちが考える「QOL」の尺度となり、ここからスタートをしています。
・Cinquis(サンキーズ)社にてサプリメント開発
まずは前述の患者ネットワークを中心とした身近な方の「QOL」のお役に立てるよう、サプリメントを作ってご提供することから検討を始めました。
Cinquis(サンキーズ)社ですが、もともとは、創業メンバー5人の集まりで会社を始めたことから、フランス語の"Cinq"、「第5の~、5人の仲間」という造語として、Cinquis(サンキーズ)というのが社名の由来となっています。この会社もコラーゲンのサプリメントを扱う会社として立ち上がったのですが、第2期創業として、私へ代表を交代するかたちで事業を継承することになりました。
その折に、ご縁のあった石川県「金沢医科大学 友杉直久名誉教授」のご協力により、私たちは「コラーゲン・トリペプチド」という非常に有用な原料を元に、新たにサプリメントを作ることから始めることができました。
これが「クロノス・コラーゲン」です。